オーガニック農産物を購入する選択肢が定着しつつある現代ですが、実はオーガニック農産物=絶対的な安心安全ではなく、危険性が含まれる可能性も大いにあることはご存知でしょうか?
有機JASは現状、安心安全な農産物を消費者が選択する際の大きな目安の1つとなっています。しかし、一般的な栽培方法に比べると、農薬の種類や使用量は抑えられている可能性が高いといえ、オーガニック=農薬不使用とは限りません。
有機JASの場合、日本農林規格で定められた天然由来の農薬(39種類)が使用できます。ただし、この農薬の使用が許可されているのは「農産物に重大な損害が生ずる危険が急迫している場合」のみとされています。
なのですが、有機JASで使用できる農薬は、一般的な栽培方法でも使用されています。そして種子までオーガニックとは限りません。
有機JASでは農薬や化学肥料に関する規格は厳しく定められていますが、種子や苗に関しては入手が困難な場合は、オーガニックではないものを使うことが認められていいます。有機JASマークがついている野菜でも残念ながら種子までオーガニックの野菜は少ないのが現状です。
安心安全な野菜を見極めるのは本当に難しい所ですが…
誰が・どこで・どのように作っているのか、生産者の名前が表示された野菜などシールでの表示商品パッケージのQRコードから生産過程や生育環境などが確認できる取り組みを実施しているところもあります。
最近では自分のホームページを持ち、自身の農業や商品について発信している有機農家も見られます。信頼できる農家や食品の安全性に長く取り組んでいる販売店などもあります。
確かな情報を得て、正しい知識のもとで安心安全な野菜を選べるようになりましょう!
内藤晴輔の想いをカタチにしてお届けする「はるこころ」情報
24年4月4日号