先日のニュースにもあったように日本各地の地下水や水道水から、国の暫定の目標値を上回る値の有機フッ素化合物(PFAS)が検出されており、命の源である「水」の汚染は深刻です。
有機フッ素化合物(PFAS)とは?
有機フッ素化合物は、通称PFAS(ピーファス)とも言います。化学構造上、炭素とフッ素が非常に強い力で結びついており、自然界では分解されず、環境中でも体内でも長期間残存し続け、除去や浄化も困難で永遠に残り続ける性質から「永遠の化学物質」として欧米を中心に危険視されています。
用途は、熱に強く水や油、汚れをはじく特性から、鍋・フライパン・炊飯器・ピザやハンバーガーなどの厚紙箱・包装用紙・洗口液・ウォータープルーフのマスカラ・リキッドタイプの口紅・ファンデーション・お掃除や除菌のスプレー・レインコート・防水スプレー・カーペットやキャンプ用品などの生活雑貨ほか、自動車部品や半導体の製造工程への導入・消火器などにも使われています。
触れるたびに体内にも吸収され蓄積していく
有害物質→体内への吸収ルート
・口から【経口吸収】
・皮膚から【経皮吸収】
・呼吸から【経気道吸収】
有害物質は皮膚の網目をすり抜けて血流に達し、体内を巡ります。脂肪と結びつきやすいので、男性は肝臓、女性は胸や子宮に溜りやすいという特徴があります。
有害な化学物質の影響を受けた子宮から生まれた子どもは、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーにかかるリスクが高いとされます。
日用品の中に含まれる有害物質は少量ですが、繰り返し使うことで体内に蓄積され、症状はある日突然現われます。
フッ素(PFAS)は化粧品にも使われている!
化粧品をなめらかにして塗りやすくするため、耐久性を高めるために光沢感や縮毛防止作用などもあり、以下の化粧品に入っている可能性があります。
- 日焼け止め
- 化粧下地
- 化粧水
- クレンジング
- マニキュア
- ファンデーション
- 口紅
- アイライナー
- アイシャドー
- マスカラ
- トリートメント
化粧品に使用される最も一般的なPFASの成分名 |
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PTFE(ポリテトラフルオロエチレン) |
パーフルオロオクチルトリエトキシシラン |
パーフルオロノニルジメチコン |
パーフルオロデカリン |
パーフルオロヘキサン |
長い名前で覚えにくいですが「パールフオロ」や「トリフルオロ」と成分名に書かれていたら、PFASの可能性があるかもしれません。
いま問われているのは、私たちの心と身体の健康は普段から、どれだけ解毒できているか?
そこにあるのではないでしょうか。
内藤晴輔の想いをカタチにしてお届けする「はるこころ」情報
24年2月16日号、4月6日号